クォーツ・機械式ってどう違うの?
こんにちは!ブランド時計研究員のタナベです!
最近、高級腕時計に触れる機会が多いのですが、ふと「クォーツと機械式時計ってどう違うんだろ?」って思ったので、今回記事にさせていただきました!
腕時計は、一般に「クォーツ式」と、「機械式(クロノメーター)」に大別されます。
クォーツ式時計
クォーツ式時計は、電気エネルギーによって中の水晶(クォーツ)を振動させて針を動かします。
機械式時計は、ゼンマイを巻き上げ、それがほどける力をエネルギーとして針を動かします。
クォーツ式の最大の特徴は精度が高く、時間が狂いにくいことにあります。
一度、時刻を合わせたら月に10秒ほどしかズレません。
水晶に電圧をかけると規則的に振動する仕組みを利用していて、世界初のクォーツ式腕時計は1969年に日本の「セイコー」が発表しました。
ただ、当然ながら電池の残量が無くなれば止まりますし、故障した場合、修理ができない場合があります。
秒針の動きは「ステップ運針」と呼ばれ、1秒ごとに秒針が動きます。
機械式時計
一方、機械式はクォーツ式に比べると、1日に10秒ほど狂うものが多いですが、ゼンマイさえ巻き続ければ半永久的に動き続けます。
腕を振ることで、中のローター(振り子)が回り、ぜんまいが自動で巻きあげられるもの(自動巻き)があれば、リューズを自分で回して、手動でぜんまいをまきあげなければならないもの(手巻き)があります。
機械式は、クォーツ式に比べると高価ですが、故障した場合も部品があれば修理でき、定期的なメンテナンス作業を施せばほぼ永続的に使えるため、クォーツ式に比べて息が長いのが特徴です。
また、中の機構が透けて見える、いわゆる「裏スケ」の腕時計では、芸術的な美しさを楽しめますね。
いかがでしたか?
自宅で眠っている腕時計の裏フタを見てみてください~!
機械式時計のきれいなムーブメントが、見えるかもしれませんよ~( *´艸`)!