ロレックスデイトナ116500LNについて

ロレックスデイトナ116500LNについて

こんにちは!
ブランド時計研究員のタナベです。

今回はデイトナ116500LNについてお話させていただきます。

デイトナ 116500LNは、2016年のバーゼルワールドでリリースされました。
1963年に誕生したデイトナの第6世代にあたり、スポーツロレックスの最上位モデルとなります。
基本的なスペックは前世代から受け継がれていますが、第5世代 116520で達成した完全自社製ムーブメントCal.4130を搭載しています。
ムーブメントが同一ですので、ケース厚や重量に大きな違いはありませんね。

Ref:116520→116500LNのモデルチェンジで最も大きく変わったものであり、116500LNの人気を決定づけたものと言えば、セラクロムベゼルですね。
セラクロムベゼルは近年ロレックスが順次スポーツロレックスに搭載させている仕様で、セラミックをベースにロレックスが開発・特許取得したハイテク素材です。
セラクロムベゼルは従来のメタル素材に比べて傷つきづらく耐蝕性・耐紫外線性に富み、経年劣化に強いといった特性を持ちます。
さらにメモリ部分をプラチナコーティングすることで、タキメーター(ベゼル部分のメモリ)の視認性を高めるだけでなく、デイトナにふさわしい光沢感・クラス感を備えることとなりました。

なお、116500LNより、リファレンスにアルファベットが付くようになりましたが、これはLunette Noir(フランス語で黒いベゼル)の略称と言われています。
また、116500LNの白文字盤の方はベゼルだけでなくインダイアルにも黒みが備わり、よりメリハリのある顔立ちに仕上がっています。
12時位置のダイアルプリントもマイナーチェンジが加えられており、アプライドになってより立体感・高級感が増していますね。

冒頭でも言及したように、116500LNはデイトナ史上、かつてない人気を博しています。
もちろん歴代デイトナは非常に需要が高く、116520にしろ、その前の16520にしろ、定価を超えるプレミア値が付いていました。
しかし、116500LNほど、白熱していなかったようにも思います。
116500LNはリリース直後から当店にも膨大なお問い合わせがあったようで、当初から注目度がきわめて高かったことを表していますね。

2023年(公式ではデイトナ誕生60周年の節目)に、ロレックスがデイトナをフルモデルチェンジしたことで126500LNが現行となり、116500LNは生産終了となってしまいました。
これに伴い、ムーブメントもCal.4130からCal.4131へとアップデートを果たしています。これによりデイトナ116500LNに、さらなるプレミア値が付くのか・・今から楽しみですね!

otakarayayokosirokitatenn

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