夏だ!海だ!ダイバーズウォッチだ!

夏だ!海だ!ダイバーズウォッチだ!

どうも、時計大好きマン、ロレ山です。

夏ですね

夏に着けたい時計といえば…そう!ダイバーズウォッチですね。
ダイバーズウォッチは各社いろいろラインナップがあってどれを選んでいいか迷ってしまいますよね。

ていうか、なんとなく「ダイバーズウォッチ」って言ってますが、多くの人は何となくしか概要を知らないんじゃないでしょうか?
なので今回はダイバーズウォッチとは?をご紹介していこうと思います。

ダイバーズウォッチとは?

ダイバーズウォッチとは、読んで字のごとくダイビングに適した機能を持つ時計のこと。
防水性は言わずもがな、ちゃんとしたダイバーズウォッチとみなされるためには逆回転防止ベゼルなども必須機能となります。

JISやISOにはダイバーズウォッチの基準が設けられていて、 防水性、逆回転防止ベゼルの他にも、耐磁性・耐震性・暗所でも目視できる視認性などが求められます。
ダイバーズウォッチ=厳しい基準をクリアしたものだけが名乗るのを許される、 いわば時計界の「海の申し子」といってもいいかもしれません。

まずは基本の性能

防水性

1000ft=300m

まずはこれがないと始まらないでしょう。明確に○○m以上、っていう決まりはないけれども、求められている能力を考えると最低でも200m。欲を言えば300m以上は欲しいところですね。
最近は500m防水!なんていう鬼のようなスペックのやつもいます。
ロレックスのディープシーだとなんと驚きの3900m…誰がそんなとこまで潜るんだ…

あ、ちなみに100m防水はダイバーズ名乗っちゃだめ。

逆回転防止ベゼル

周りのガリガリしてるとこが逆回転防止ベゼル

多分「ベゼル」は聞いたことあっても「逆回転防止ベゼル」は聞きなれないんじゃないでしょうか?
しかし、この機能はダイバーズウォッチになくてはならないものなんです!

図の12時の位置にあるベゼルの○ポッチ。この〇を分針に合わせます(反時計回りにしか動かない)。
んで、ポッチから分針が動いた分で潜水時間を測る機能なんですが、仮にこれが逆回転してしまって、見落としてしまうと実際の時間より長く潜れちゃいますよね?
そうなると、酸素ボンベの空気残量とか足りなくなったりして事故につながる恐れがあります…
だからダイバーズウォッチのベゼルは左回りにしか動かないんです!
説明下手かな…?伝わってますか?

あ、機能面だけじゃなくってダイバーズウォッチのデザインのキモでもあるこのベゼル。
各ブランドそれぞれ素材や色遣いを工夫していて、見ているだけでワクワクしますよね!

さらにもっとすごい機能

エクステンションバックル

ウエットスーツ着たら腕の太さが大きくなる。
なんでウエットスーツの上からでも着用出来るように、簡単にブレスがのばせるモデルが多いのもダイバーズウォッチの特徴。
バックル部を折り畳むタイプとかスライドさせるものなどが一般的。

腕がむくんだ時にも使えますね。

ヘリウムガスエスケープバルブ

んで、1番すごいと思うのがコレ。
これは大体の人は聞き覚えのない機能だと思います。
まあ要は時計からヘリウムガスを逃がす機能なんですけど、そもそもなんでヘリウムガスが時計に入るの?って話ですよね。

時計の防水性で分けるとダイビングの種類は3つあって、スキンダイビング、スキューバ潜水、飽和潜水になります。

スキンダイビング

酸素ボンベを使わない生身の潜水のこと。時計の防水性能「日常生活強化防水」くらいで平気。
具体的に言うと10気圧防水とかでいいと思う。

スキューバ潜水

酸素ボンベ使うやつ。この潜水に対応する時計は「一種潜水時計」とか呼ばれてる。
水圧にも強くて、200mくらいまで行ける。

飽和潜水

ガチ中のガチのやつ。プロの潜水士とか。これに耐えるのが「二種潜水時計」
潜水時間とか減圧時間を測定するのに必要な逆回転防止機構付きベゼルやヘリウム対策の機構を持ってないとダメ。ヘリウムエスケープバルブが活躍するのはこの潜水。

飽和潜水について

この記事書くんじゃなかった…めっちゃ長くなりますがついてきてくださいね…

さて、飽和潜水とは100mを超えるような深海への潜水で行われる潜水方式。
当然深海に潜るので体を深海の圧力に耐えられるように慣らしてから潜水を行わないといけない。
人の体っていろんなガスが溶け込んでいます。なんで潜水をすると高い水圧が体にかかります。(水圧は10m潜るごとに1気圧大きくなる。100mなら10気圧かかる)この状態になると地上にいる時よりも多くのガスが体に溶け込んでしまいます。

んで、浮上する時には水圧が小さくなっていくから、体に溶け込んだガスは血管などに排出されて体の外に出ていく。
体調が悪いときとか、深海から海面まで急激に浮上してしまうと血管中に溶けきれなくなったガスが気泡となって現れ、血栓となって血管を破いてしまうことがあります!深海に潜れば潜るほどこのリスクが増える。

だけど、体に溶け込めるガスの量には限りがあるから、あらかじめ地上で加圧して体に最大量までガスを取り込ませておけば(飽和状態にしておけば)安全性も効率性も高まるって寸法。

これが飽和潜水。

なんでヘリウム使うの?

深く潜るにつれ、呼吸ガスの圧力は大きくなる。

それに伴って空気の8割を占める窒素の圧力も大きくなります。
一般的に深度40m以上になると窒素は麻酔作用を引き起こします。これを「窒素酔い」と呼び、酩酊状態になります。
そうなると判断力が著しく低下したり方向感覚を失うといった症状がおこるので極めて危険!
そのため深く潜る際には窒素に替わる気体を混合させたガスを使用しなければいけない。

そこで使われるのがヘリウムガス。ヘリウムガスには下記のような利点があります。

  • 高い圧力でも麻酔作用を起こさない
  • 体内に溶け込む量が少ない
  • 体内から排出される速度が大きい
  • 長時間潜水の場合は空気よりも減圧時間が早く済む
  • 空気抵抗が少ない

皆さんご存じかとは思いますが、ヘリウムガスは吸ったら声が高くなるのはデメリットですね。あとは高い。
でも安全性が高いので酸素中毒を引き起こさないよう配合させて使用しています!

じゃあヘリウムガスエスケープバブルがなかったらどうなるの?

時計が爆発しちゃう。いや、マジで。

めちゃくちゃ深く潜水したときには浮上する時にも一気に浮上したらダメで、減圧チャンバーという容器に入って長い時間を掛けて体に溶け込んだガスを排出しないといけません。

ヘリウムってすごく小さい分子だから、作業中や減圧チャンバーに入っているときに隙間から時計の内部に入りこんでしまいます。高圧状態で入り込んでいるのでこの時のヘリウムはとても高圧。
それが浮上していくにつれて周りの気圧が下がっていくと時計の中の気圧が外よりも大きくなっちゃう。
そうなると時計が耐えられず爆発する。
なんで、深く潜る際には入り込んだヘリウムを外に逃がす仕組みが必要になる。その為に作られたのがヘリウムガスエスケープバルブ。

時計が爆発すると破片とかでダイバーが危険にさらされます。
ヘリウムガスエスケープバルブは深海に潜るダイバーを守るために考えられた仕組みなんです!

各メーカー主な搭載モデル

ロレックス シードゥエラー・ディープシー

オメガ シーマスター

ぱっと思い浮かぶのはこれくらい。

この2つの時計は「ヘリウムを逃がす」っていう構造なんですが、その他のヘリウム対策で「そもそもヘリウムを時計に侵入させない」特殊なパッキンを使っているセイコーのマリーンマスターとか、「ヘリウムガスの圧力程度では爆散しない」めちゃくちゃ丈夫なケースと風防を採用しているIWCなど、各社ヘリウム対策は様々です。

まあヘリウムガスエスケープバルブが一般的だとは思う。

最後に

これからの季節、海や浜辺に行く機会も増えるかと思います。
そんなマリンレジャーに最適なのがダイバーズウォッチやマリンウォッチ。
この海の申し子ともいえる時計たちは高い防水性能を持っていて、正しく使うことで水を気にすることなく使用することができます!

「そんなに潜らないし、気圧が小さいし防水だから大丈夫!」と過信せずに、自分の時計がそもそもどの程度の防水機能なのか、ということをきちんと知っておくことがとても大切。
そして備わった防水機能が決して「永久的」ではないことも心に置いておいてください。
きちんと理解して、防水機能が備わったアイテムを利用することで安心してマリンレジャーを楽しむことができると思います。

自分の使用目的にあった時計を選んで、素敵な夏のウォッチライフを送れるといいですね!

私は今シーマスターの新しいのが欲しいです。緑のやつ。


借りるのもありじゃね?

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