スイスに負けない日本生まれの高級時計

スイスに負けない日本生まれの高級時計

日本生まれとスイス生まれのは大きな差はあるのか!!

現存する世界最古の時計ブランドは1700年代に誕生した『ブランパン』、その時の日本はまだ江戸時代、日本において初めて時計が作られたのは、1800年代だといわれています。年代だけで見れば、日本の時計生産は大幅に遅れているというイメージですが、実はそうでもないんですよ。

日本は1900年代中盤に精度を競うスイスの天文台コンクールを脅かしただけでなく、クォーツ腕時計の歴史をも切り開いたパイオニアなんです。現在、国内外を問わずあらゆる分野でジャパンメイドの品質は高く評価されています。日本の腕時計の品質は世界中で認められており、本場スイスにも引けをとりません。

世界基準。『グランドセイコー』

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                              【公式】グランドセイコー引用

唯一ヨーロッパ勢に対抗できる技術力とブランド力を持ち合わせた国産腕時計として数えられるのが『グランドセイコー』。日本が世界に誇る老舗メーカー「セイコー」の最上を担うブランドです。ブランドの誕生は1960年です。機械式時計はスイス製が圧倒的な地位を占めていた時代です。「セイコー」が世界に通用する国産最高級の時計を目指して発表したのが“初代グランドセイコー”です。このモデルは歴史ある精度検定スイス・クロノメーター検定規格に国産時計として初めて準拠するものでした。そして1960年代のうちに「セイコー」は技術力でスイス勢を凌駕し始めるのです。1964年に名門ブランドが精度を競うスイス天文台コンクールに初めて参加し、1967年には上位を独占するまでになったのです。

グランドセイコー世界に誇る技術

初代の発表以来、国産初の自動巻きモデルや、月差±1分の高精度モデルなど、マイルストーン的な機械式の『グランドセイコー』がいくつも生み出されました。転機となったのは1969年、「セイコー」が世界で初めてクォーツ式腕時計を世に送り出し『グランドセイコー』も1998年にクォーツを搭載することになります。そして1993年に生まれたのが、クォーツを超えるクォーツと称賛された9F系クオーツです。この9F系はトルクが弱い、時間調整ができないといったクォーツの弱点を克服した画期的なものでした。「セイコー」が開発したクォーツに大打撃を受けたスイス勢は、機械式時計に回帰し、高級時計としてリブランドを図ります。そして、『グランドセイコー』も1998年に機械式ムーブメントを復活させました。さらに時計史に名を残す機構を開発するのです。それが、1999年に発表した「スプリングドライブ」です。「スプリングドライブ」とは機械式とクォーツのハイブリッド。昔ながらのゼンマイを動力源にしながら、機械式とは比較にならないほど高い精度を出せるクォーツ振動子で時刻を刻むという、驚異のメカニズムでした。この「スプリングドライブ」は発表以来実に4年の開発期間を経て、2004年『グランドセイコー』に搭載されたのです。

さらに2020年、ブランド60周年を記念するハイエンドメカニカルムーブメント9SA5を発表しました。これは36,000振動/時というハイビートを維持しつつ、約80時間のロングパワーリザーブを実現した高性能エンジンでした。グランドセイコーの技術の集大成ともいえるムーブメントが世界を再度驚かせたことは、言うまでもありません。

まとめ

というように、スイスに比べたら、遅いスタートではありましたが、決して技術も遅れているわけではありません。むしろ日本の時計産業が世界の時計産業を引っ張っていたのかもしれませんね。そして先輩であるスイスとは良いライバル関係を築き、お互いに切磋琢磨して今度も成長していくことでしょう。


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