スピードマスターの話
梅雨明け宣言したのに雨も降るし、じめっとした日が続いていますね。
どうもロレ山です。
梅雨が明けると夏が来ますね!そんなこれからの時期、ダイバーズウォッチが活躍しますね!
いや、違った。今回はその話じゃなかった。
今回は私が時計に興味を持つきっかけになったブランド、オメガをご紹介しようと思います!
高級時計は数あれど、一般的な知名度が高いのは「ロレックス」と「オメガ」ではないでしょうか?
あまり時計に興味がない人でも聞いたことくらいはあるのでは?っていうくらい有名だと思う。
ミーハーだと思われるかもしれませんが、オメガで好きなのはやっぱりスピードマスター。
私、あんまりクロノグラフの時計好きではないけど、スピードマスターだけは好き。
スピードマスターって?
いわずと知れたオメガを代表するモデル。
今では当たり前についている「タキメーター」を時計に搭載したのは実はスピードマスターが世界初。
一応タキメーターについて説明しておくと、タキメーターはクロノグラフ付きの時計に搭載された機能の1つで、時速とか平均速度を計測するための計算尺です。
具体的にいうと、〇〇kmの距離を自動車などで走行したときの平均時速を計ることができます。
なのでレーシングウォッチやパイロットウォッチなどに搭載されている機能です。モータースポーツや飛行実験、さらには宇宙飛行など、時間を争う現場で活用されてきた機能です。
まあ現代では使う機会なんてほぼないと思うんですけど、現在でも多くの時計に採用されている理由、知っていますか?それは…
かっこいいから(私の主観)
いやこれは結構自信あります。
真面目に考察すると、腕時計の時間計測器としての側面を際立たせることで、スポーティーなルックスのなかに機能性の高さを体現しているからではないでしょうか?
他にもクロノグラフについているメーターを挙げておくと、「パルスメーター」や「テレメーター」なんかがありますね。
これは本題と逸れてしまうので割愛。
次はスピードマスターの輝かしい歴史をご紹介しようと思います。
きっとオメガを好きになるはず…
スピードマスターの栄光
さて、スピードマスターが生まれたのは1957年のこと。
「秒単位以下の時間を競う男たちに贈る」というキャッチフレーズで登場しました。
もともと存在していたシーマスターをベースにモータースポーツのプロフェッショナルモデルに転用したのが初代スピードマスター。
伝説の始まり
1962年。NASAは宇宙空間でも使用できる宇宙飛行士用の時計の必要性を唱えてきました。宇宙空間という過酷な場所で耐え抜く時計を探すため、スピードマスターを含むクロノグラフウォッチを各時計メーカーから集め、宇宙空間で考えられるシミュレーションテストが行われました。
NASAが課した過酷なテスト
・高温環境下
・低温環境下
・気温−気圧
・相対湿度
・酸素雰囲気中
・衝撃
・加速度
・減圧
・高圧
・振動
・可聴音ノイズ
この過酷なテストの結果、とある時計は風防が砕け散り、またとある時計は針が微動だにしなくなりました。
重力、衝撃、振動、摂氏零下18度から93度以上の急激な温度変化などのテストに耐え抜いたのはなんとスピードマスターだけだったのです!
1965年、NASAは正式にスピードマスターを標準装備品として認定しました。
時計店に行けばだれにでも手に入れることのできる時計が厳しいテストをくぐり抜け、多くの著名ブランドの中からただ一つだけ選ばれたという事実は、オメガの時計技術に対する姿勢を裏付けるエピソードと言えます。
スピードマスター、月へ!
1969年、アポロ11号が人類史上初めて月面に降り立ちました。そしてその時に宇宙飛行士の腕に着けられていて時計がスピードマスター!
スピードマスターは月面上で初めて時を刻んだ時計として歴史を刻みました!
それだけではありません!なんとアポロ13号の危機を救ったこともあるのです!
アポロ13号の危機を救う!
それは1970年のこと、アポロ13号の船内で突如爆発音がしました。
地球を出発してまだ間もないため、乗組員も何が起こったのか把握出来ていませんでした。暫くして酸素タンクが爆発したことが判明。電気系統も作動しなくなっています。
地球生還のためには、正しい軌道を外れないようにロケット噴射を極めて正確に行わなければなりません。10分の1秒違えば永久に宇宙をさまよう可能性もある状況で電気系統が使えない今、頼れるのは腕にあるスピードマスターのみ。
噴射のボタンを押すまでの息の詰まるような宇宙空間での静寂の時間、スピードマスターの機械式特有の細かい針の動きにすべてを託して…
そして噴射…!宇宙船は無事地球に生還。
そんな功績を称えてNASAはスヌーピー賞(※有人宇宙飛行ミッションの成功に大きく貢献した人に与えられる賞のこと)をオメガ・スピードマスターに与えました。
だからスヌーピーコラボウォッチがあるわけですね。
さらに宇宙で活躍するスピードマスター!
1978年、スペースシャトル計画に使われる時計の仕様が公表され、時計メーカー各社が応募しましたが、厳しいテストの結果、再び選ばれたのはオメガ・スピードマスター・プロフェッショナルでした。
1975年アポロ・ソユーズの宇宙でのドッキングでは、ソ連の宇宙飛行士もオメガ・スピードマスターを着用していたことが判明しました!
そして1989年、ソ連宇宙局はスピードマスターを公式に採用しました。
長くなってきたので
さて、長々紹介してきましたが、スピードマスターのスゴさは伝わったでしょうか?
いや、伝わっているといいなぁ…
まだまだ「ここがスゴいよ!スピードマスター!」を紹介したいんですが、
そろそろ定時なんで帰ろうと思います。
いやでも本当にスピードマスターは人類史に残る偉業を支えた輝かしい歴史が持つ時計です。
発売当初から変わらぬデザインで実用性、耐久性共に高いスピードマスターはこれからも永遠に語り継がれると思います!
では次回!「ここがスゴいよ!スピードマスター!」でお会いしましょう!
スヌーピーコラボのスピードマスター、ほしいなぁ…