アンティーク品っていいよね
骨董品って実用性はないんだけれど、惹かれるものがありますよね。
「う~ん…いい仕事してますね」的な?
私はそういうの大好きで、レトロな機械とかすごい好き。
しかしいかんせん時代を重ねたアイテムであることから、買ったとしても使わないで飾っているだけになってしまうんですよね。
でも知っていますか?この世には実用性があって、ちゃんと現代でも使うことのできる骨董品があることを!
それは専門的な知識がなくても、だれでも気軽に使うことのできるものです。
そう!アンティーク腕時計!
今回は奥深い魅力を持つ、「アンティークロレックス」について紹介していこうと思います。
アンティーク腕時計の定義
基本的に腕時計の世界で「アンティーク」と呼ばれるものは1940年代後半から1960年代のものを指しています。
ここからはアンティークロレックスを年代別に紹介していこいうと思います。
アンティークロレックスの魅力
文字盤
嗜好品は大体そうなんですけど、魅力を感じるポイントって人それぞれじゃないですか。
ロレ山はアンティークロレックスの魅力は何といっても文字盤じゃないかって思う。
ていうかそもそもロレックスって他のと時計メーカーに比べて在庫数が圧倒的だから種類がとにかく多い!
文字盤の色だったり、素材、書体、針の形…
同じ年式の同じモデルでも文字盤が違うだけで印象が全く違ってくる。
人と被らない
そしてこれは天邪鬼さんには大きな魅力。
そもそも使っている人が多くはないから、「人と被らない」というところ。
大量生産された現代の時計とは違って、すべての時計が唯一無二!
仮に同じモデルを使っている人に出会ったとしても文字盤の日焼けだったり、キズだったり…
全てがオンリーワンの時計です!
もちろん現行のロレックスもカッコよくて大好きではありますが、アンティークにはアンティークの良さがあるんです!
結構古いアンティークロレックス
アンティークロレックスで出回っている中で、一番古い年代のものが30~40年代のもの。
100年近く前のものだけに、機械の調子は心配ですが、この頃にはすでにロレックスはオイスターケース全盛期だったから以外に状態いいのが多い。と思う。
ヴィンテージビッグバブル
ロレックスが初めて実用化したローターの回転を利用した自動巻き機構である「パーペチュアル機構」は1932年に完成しています。
なんで、30年代の主力は手巻きのオイスターとオイスターパーペチュアル。
ロレックス ROLEX ビッグバブル 6075 アンティーク 時計 メンズ
|
チェリーニ
オイスターより前のロレックスを代表するモデルがコレ。
長方形のケースが特徴的なプリンスは20~40年代後半に作られたヤツ。
アンティークロレックス好きにとってはめっちゃ貴重な時計。
このモデルには秒針が独立してつけられたタイプもありました。
通称「ドクターウォッチ」と呼ばれていて、お医者さんが患者さんの脈拍を計るときに使いやすいように、と時分針と秒針を完全に分けてつけた時計。
ちなみに精度めっちゃ高いらしい。
「ドクターウォッチ」はアンティークの中でも特に希少価値が高く、人気があります!
でも古いので要メンテ。
ロレックス チェリーニ プリンス メンズ 5440 手巻 cal.7040-1 OH済 箱付 D番 2005年頃製造 K18YG 裏スケ 【時計】 |
そこそこ古いアンティークロレックス
アンティークロレックスで1番多く出回っているのが50年代ではないでしょうか?
この頃すでにロレックスは人気ブランドで、製造数も増えていました。
なんで、多くのモデルが作られ、バリエーションも豊かになっています。
陸、海、空、それぞれのスポーツウォッチが開発されたのもこの時期です。
皆様ご存じサブマリーナ
お待たせしました。恐らくサブマリーナ好きは大歓喜していることでしょう。
1953年にロレックスは推進100mまでの防水性能を持つプロダイバー用のサブマリーナを発表しました。
次ぐ翌年には200m防水モデルを発表。
ちなみに、55年にはパイロット用のGMTマスターを発表。
ロレ山の大好きなエクスプローラーもこの頃。
現在でも定番のシリーズですね。
ロレックスバブルバック
30年代から作られ始めたオイスターパーペチュアル。
その中でも一部のモデルが「バブルバック」と呼ばれています。
アンティークロレックス界隈では代表的なモデルではあるんですが、実は「バブルバック」は正式なモデル名じゃあありません。
では、何が「バルブバック」と呼ばれるのか。
30年代に作られはじめたオイスターパーペチュアルの一部のモデルがこの名で呼ばれます。
30年代、ロレックスはパーペチュアルの成功から自社製のムーブメントにこだわり始めました。
その中のひとつに手巻きムーブメント+自動巻きローターを追加したタイプのモノが存在していました。
このタイプはローターの分だけ厚みが増し、その分だけ裏蓋が膨らんだ。
これがバブルバックの名前の由来になっています。
作られたのは30年代中期から50年代後半にかけてです。
新しめのアンティークロレックス
わりかし新しめのアンティークと言えば60年代のロレックスではないでしょうか?
ところで、1960年代と言えば、時計史を語る上では外せない出来事がありますね。
そう!クォーツ式の登場です!
さて、話は少しさかのぼり、1945年のこと。ロレックス創始者であるハンス・ウイルドルフが新たな基金を作り、これを基にロレックス社を運営するようになりました。
狙いは自身の没後、ロレックス社が見ず知らずの人の手に渡るのを危惧してのことでした。
そして時を戻して1960年代。
クォーツ登場後の混乱期には多くのスイスの名門時計ブランドが経営権を失ってしまったり、倒産してしまいました。
ロレックス社がスイス時計業界の苦難を乗り越えて生き残り、現在も最高級時計として君臨しているのは人気だけではなく、創始者であるウイルドルフの英断のおかげもあったと思う。
60年代代表といえば…
これはもう誰が聞いても納得するでしょう。
デイトナ
このデイトナ、という呼び名も当時は正式名称ではなく、由来は1959年にオープンしたフロリダ州の「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」の公式時計を担当したから、という説が有力なんですが、はっきりとした由来は確認されていない。
30分計、12時間時計、タキメーターにテレメーター。これをすべて兼ね備えた手巻き式クロノグラフでした。
このデイトナは1961~1970年代初期までのごく短い期間に作られた分しかないので非常に希少価値が高いものとなっています。
入門はバブルバックで決まり!?
アンティークの楽しみ方は人それぞれだと思う。
でも、共通の価値観があるのも事実だと思う。
「ちゃんと動くのか」とか「精度大丈夫か」とかですね。
古いから制度が悪くてもしょうがない、とか壊れてもしょうがない。っていうのはアンティークのことをよく知らない人の言葉。(ロレ山の主観です)
そんな認識を改めてもらうには、きちんとしたアンティークを使うのが1番!
中でもバブルバックは個体数も多く、きちんと整備されているものが多いため、入門にはピッタリ!
使っているうちにその良さを知ることになるハズです!
さっき説明したのでバブルバックについては割愛。
バブルバックはコロンとしてて本当にかわいいですよ!
なんでしょう?言葉では言い表せない何かがあるんだよなぁ…
フーデッドってなあに?
バルブバックをはじめとしたアンティークロレックスには「フーデッド」と呼ばれるものが存在しているのはご存じでしょうか?
フーデッドは腕時計のケースとブレスの隙間を覆うもののことです。
昔って腕時計のベルトは革がほとんどでした。
時が経ち、ブレスレットタイプのものが登場するようになってはきましたが、ケースはもともと革ベルト用に作られたものばかりでした。
そのため、ケースとブレスの間に隙間ができてしまった。
この隙間がとんでもなくカッコ悪い!ということで、何とかしようと生まれたのがフーデッドです。
最後に
腕時計界隈でアンティーク、と呼ばれて取引されているものは1940~1960年代のもの。
これって一般的な骨董品とは違ってかなーり新しいんですよね。
というのも、腕時計という商品の特性上、動いて時を刻むという機能が保たれていないといけないから。
ロレックスに限らず、アンティーク時計を購入しようと思っている人は使用することができる前提でしっかりと選ぶことをおススメします。
長く楽しむために
アンティークというだけあって、作られてから結構な年月が経っています。
当たり前の話ではありますが、経年劣化などで新品のモノと比べると不具合が多いです。
なので、購入時のコンディション、メンテナンス、購入店が非常に大切!
しかし、逆にこれらのことに気をつけて愛用すれば長い期間楽しむことができるでしょう。
アンティークロレックスの購入を検討している方はしっかりと把握しておきたいところですね!
それでは、今回はこのあたりで…
アンティーク検討している人に少しでも魅力が伝わりますように!