高級時計のシンボル的存在。トゥールビヨンとは?
高級時計でよく聞く「トゥールビヨン」。高級時計にはコンプリケーションと呼ばれる複雑な機構があります。その中でも中心的なのがトゥールビヨンです。この記事では、トゥールビヨンとは何なのか?何を指すのか?そして、発明された時代や詳しい機構について解説していきます。
トゥールビヨンとは何なのか?
高級ブランド時計に興味がある方は言わずと知れた「トゥールビヨン」。そもそも何のことなのか?と思われる方もいるかもしれません。トゥールビヨンとは、
・コンプリケーションと呼ばれる複雑な機構の中でも上位の存在
・コンプリケーションには永久カレンダー・リピーター・スプリットセコンドなどがありその中でも1番の花形がトゥールビヨン
・トゥールビヨンは精度向上を狙い発明された「重力分散装置」
ざっくりお伝えするとこのような内容です。トゥールビヨンが発明されたのは懐中時計の時代です。懐中時計はご存知のように縦向きに使うものであり、どうしても重力が関係してしまっていました。しかし、懐中時計がメインの時代でなくなっても、トゥールビヨンは花形の機構として残っているのです。
次項では、トゥールビヨンの発明の時代、そして発明の流れについて説明していきます。
トゥールビヨン発明の流れ
トゥールビヨンを発明したのは時計業界で最も有名な時計師であると言えるブレゲで、1800年頃発明したと言われています。この時代は懐中時計が主流なので、時計はひもやチェーンで繋がれ、ポケットに縦に収納して、必要な時にポケットから出して時刻を見る時代です。
懐中時計は機械式時計なので、中の機構は重力を受けてしまいます。縦で使うことで変に重力がかかってしまい時計の精度は落ちてしまいます。このような精密機器を狂わせる重力に対し、分散させて精度を守る機構がトゥールビヨンです。
懐中時計がメインの時代ではなくなった今も、最高の機構として今も一目置かれるのはなぜなのか?それは、トゥールビヨンは動きも派手でダイナミックな機構だからです。トゥールビヨンは、文字盤の正面をくり抜き、機構を見せるメーカー、ブランドが多いのが事実です。
このように、時代を超えて存在感を放ち続けるトゥールビヨンは、繊細で美しい見た目も愛されています。機構の精密さと機構の面白さがあるからこそ、多くの時計ファンから時代を超えて注目されるのです。
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